文化講演会(真田丸)
11月4日(金)14時~16時20分、協議会主催の文化講演会が
市民会館おおみやで開催されました。
聴講者は、会員とその家族・友人を加えて133名でした。
講師は共立女子大学文芸学部の堀 新(ほり しん)教授にお願いしました。
演題は、“真田丸~「表裏比興者」から「日本一の兵」へ~”で
NHK大河ドラマの“真田丸”を史実に基づいて検証をしたもので、
家紋の話、六文銭の話、真田信繁(幸村)の父(昌幸)が表裏比興者と言われた理由、
名付けたのは誰(秀吉)、真田信繁⇒真田幸村に改名した実証(?)大阪城に造られた
“真田丸”の実態(大阪城に近接されていなかった?)、信繁の兵が赤備えにしたのは、
信繁が武田信玄を敬愛していて、信玄の赤備えをまねた逸話、信繁の兄(信幸⇒信之)に
絡む真田家親兄弟の逸話(犬伏会談)等々
歴史資料には、史実を証明する一級資料とそうでないものがあるとのこと、
一例として大河ドラマの中で、いね(信幸の妻、役者:吉田 羊)が、父昌幸から
沼田城入城を要請された時、入城を許さなかった逸話は、一級資料では、彼女はこの時代、大阪城にいて、現場におらず、事実ではないとの話。
また、真田信繁(幸村)の生き方(主君にいつまでも義理立てする男の美学)に対して、
女性目線(義理立て??)との間に落差があるとの話(女子大の教授なので、女子大生
との会話で感じているという話)は面白かった。
講演に熱が入り、予定時間を20分超過して終わり、引き続き、活発な質疑が行われ
終了しました。
堀 教授の講演は、声もよく通り、スライド資料も明快で、気持ちよく聴講することが出来ました。
最後に、文化講演会開催に当たり各期関係者の皆様に絶大なるご支援、ご協力を頂き
誠にありがとうございました。御礼を申し上げます。
(13期 広報:石川)
平成28年6月12日
大宮中央校各期校友会会員各位
大宮中央校協議会 会長 原田 信政
主幹 13期 高橋 恵司
文化講演会のご案内
タイミングよくNHKの大河ドラマの興味を増す講演会を企画しました。
多くの皆さんの参加をお待ちしております。
演 題
真田丸~「表裏比興者」から「日本一の兵」へ~
概 略(講師より)
今年のNHK大河ドラマ「真田丸」で人気の真田信繁(幸村)ですが、
父昌幸は「表裏比興者」と批判されながらも、真田家存続のために力を尽くしました。
いっぽう信繁は「日本一の兵」と賞賛され、豊臣家のために忠義を尽くしますが、
はかなく大坂で散ってしまいます。
この親子の生き方・考え方の違いはどこからくるのでしょうか?
信頼できる史料(記録)を手がかりに考えてみたいと思います。
講 師
堀 新 (ほり しん)
共立女子大学 文芸学部 教授、 歴史学者
日 時
11月4日 (金)
開 場 13 : 30 ~
開演予定 14 : 00 ~ 16 : 00
会 場
さいたま市民会館おおみや 小ホール (定員 274名)
住 所 さいたま市大宮区下町3-47-8
電 話 048-641-6131
参加費
500円
今後の日程
8月31日(水) 各期参加者の取り纏めお願いします。
10月13日(木) 協議会理事会時に集金します。
以 上
【講師紹介】 ほり・しん
1961年岡山県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士課程修了。博士論文「近世国家の成立と権力構造」で、早稲田大学より博士号(文学)授与。現職は共立女子大学文芸学部教授。専門は日本中世・近世史。
著書に『織豊期王権論』(校倉書房)、『日本中世の歴史第7巻 天下統一から鎖国へ』(吉川弘文館)、『歴史と古典 信長公記を読む』(吉川弘文館)、『秀吉の虚像と実像』(笠間書院)、『消された秀吉の真実』(柏書房)、『偽りの秀吉像を打ち壊す』(柏書房)、『江戸の人と身分第3巻 権威と上昇願望』(吉川弘文館)、『展望日本歴史第13巻 近世国家』(東京堂出版)、『戦国大名の古文書』(柏書房)、『織田信長の古文書』(柏書房)、『徳川家康の古文書』(柏書房)など。